九州ベストドレーン協同組合は、地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」の導入に伴う工事(ベストドレーン工法)を行っています。
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地下水位システム「FOEAS」施工に関するチェックリスト02

No 項目 知らない場合の対処法
12 圃場整備済みの地区ですでに給水栓が設定されていてもFOEASの導入が可能であることを知っている。 幹線パイプは給水桝と水位制御器を結んだ線上に位置します。埋設深はパイプの上で-50cmで直径10cmのポリコルゲート製の有孔管です。支線パイプは一般には幹線パイプと並行して10m離れた位置にあり、埋設深はパイプの上で-50cm、5cmの有孔管です。
13 水田が湾曲している場合も施工できることを知っている。 大きな曲線は可能ですが、小さな曲線には対応できません。
14 ベストドレーン(D3ベース)の圃場までの輸送方法を知っている。 水位制御器は外筒の中に内筒がある二重構造です。内筒はスライド管となっており、田面から-30cm~+20cmの範囲で設定できます。
15 アーム式ベストドレーンの圃場までの輸送方法を知っている。 排水側の「水位制御器」のみの水位管理では、設定水位を越えた取水があれば、用水は排水路に垂れ流される(無効放流、掛け流し潅漑)ことになり、用水の無駄が発生します。「水位管理器」は設定水位を下回れば取水、上回れば取水停止を自動的に行います。
16 ベストドレーンは石が多い場合や固い土壌でも施工が可能なことを知っている。 ベストドレーンの施工に先立ち、フォアスカッターで田面を切り裂く工法であることから、土中の石は掘削断面に押し込みます。
17 長期間降雨がない場合の水管理方法を知っている。 水位制御器を開放(内筒を引き上げる)にしない限り、地下水位が急速に低下することはありません。水位制御器の内筒の高さを目標とする水位に設定した状態にしておいて下さい。
18 FOEASの施工着手前の圃場状態について注意すべき事項を知っている。 トラクタは作業機を上げる油圧は付いていますが下げる油圧はないため、サブソイラーで土に食い込ませその後ろに弾丸を取り付けて作業を行います。
19 疎水材の事前準備方法を知っている。 疎水材にモミガラを使用する場合には、事前にビニール袋(1.2m×0.7m程度の大きさ)に詰めておいてください。
20 補助孔施工時の注意事項を知っている。 用水中に混入した草や落ち葉、ワラ、魚などがバルブに詰まり正常に機能しなくなる場合があります。用水吐出量の減少を確認した際には止水弁部をチェックして必要に応じて清掃して下さい。
21 疎水材の種類について、何が適しているか知っている。 フィルター効果の高いモミガラを推奨していますが、地域によっては竹炭や木炭、砂利、ボラなどが使用されています。モミガラとの二層もあります。
22 給水桝の設置方法を知っている。 粘質土壌などは、暗渠の効果発現までに相当の時間を必要とする場合があります。また、泥炭土壌などは、暗渠設置後3~4年すると効きが悪くなる場合があります。
23 水位制御器の設置方法を知っている。 水位制御器の設置高さは水管理の基準になることから、田面に対する高さを十分確認してから施工して下さい。

※詳しくは九州パディ研究所(092-924-1665)までお問い合わせください。