FOEASで湿田から汎用化水田へ
施行前は湿地状態で転作作物は生育不良でした。しかし、FOEAS施工後は、大豆の不耕起狭畦播種(ふこうききょうけいはしゅ)や100馬力クラスのトラクタの走行も可能な圃場へと変わりました。
FOEASによる地下水位制御効果
大分県の水田輪作体系の最大の課題は、転換畑の排水性の低さに起因する大豆の湿害対策でした。また、夏季の乾燥害も頻発しており、有効な対策が確立されていませんでした。対策として、圃場への給排水能力と、精微な水位調節機能を併せ持つFOEASの活用を行いました。
FOEAS田
鹿児島県は、当時の先進技術(FOEAS)を平成18年から、蒲生、宮之城、川辺、吹上、末吉と展開してきました。 以下の写真は平成27年3月4日のFOEAS田の状況です。こちらは営農家で、WCS後(水消毒し)サブソイラー作業で透水性を担保、キャベツを2作して生産高45万/10aを目指しています。
施工前の写真の要因は、代掻きと大型トラクター作業等で不透水層(硬化層)が透水性を阻んでいたためです。サブソイラー作業を加えることで、農地の差が生まれています。
FOEASによる自然水路(浅排水路)の再生
排水路が深いと、草刈り面積が多く大変です。また、転落の危険性もあります。
自然水路(浅排水路)のメリットとして以下が挙げられます。
◉排水路工事費用の低減
◉排水路幅の縮小
◉草刈り作業面積の削減
◉転落等の危険回避
◉漏水の減少とこれに伴う用水量の削減
◉法面崩落の減少に伴う水路維持管理の容易化