九州ベストドレーン協同組合は、地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」の導入に伴う工事(ベストドレーン工法)を行っています。
ヘッダーTEL

FOEASとは

FOEAS概要

稲・麦・大豆を核とする水田農業で経営を安定させるためには、規模拡大と各作物の高品位安定多収、農作業時間短縮、低コスト化の追求などを図る必要があります。

そして、これを実現するには、品種改良や栽培技術の確立と共に圃場の整備によって、大型農業機械化体系を実現する上で必要な圃場の大区画化や水稲栽培時における水管理の省力・適正化、畑作時の湿害や干ばつ対策、および機械化作業体系で最大のネックとなっている草刈り労力の削減などを図ることが重要です。

水田畑作の最大課題は湿害対策でありますが、地下水位を低下させすぎると逆に干ばつが発生することもあります。従来から実施されてきた暗渠排水施設を利用した地下水位調整は、水門の解放と閉鎖のどちらかであり、各作物が生育期別に必要とする地下水位を設定することが困難でした。

そこで、暗渠排水機能の維持に必要な管理と地下水位調節ならびに水稲栽培時の水管理も容易に行えるシステムを開発しました。それが、地下水位制御システム「FOEAS フォアス」です。

FOEASは、農研機構と株式会社パディ研究所の共同研究で開発された特許技術です。

FOEASとベストドレーン工法の経緯

年月 活動 共同研究企業/理念
平成17年4月 ベストドレーン機の共同開発 キャタピラー三菱、農研機構、パディ研究所
平成17年7月 FOEASの特許取得 農研機構、パディ研究所
平成17年7月 FOEAS給水装置の特許取得 パディ研究所、クボタシーアイ
平成21年11月 D3ベストドレーン2層式の特許申請 キャタピラー九州、パディ研究所
平成22年2月 アーム式ベストドレーン機の特許申請 キャタピラー九州、パディ研究所
平成23年9月 九州ベストドレーン協同組合の設立 精度の高い施工
平成26年2月 九州パディ研究所の設立 設計・コンサル

 
FOEASの施工については、暗渠管を設置するための溝の開削と管の敷設、および疎水材の投入をひとつの工程で効率よく、かつ低コストに行えるベストドレーン工法にて施工します。本技術は、地下水位制御システムのレイアウトや水位を制御する装置、および施工機械など12件の特許が関係しており、その特許すべてが共同研究を行った企業との共同出願です。

FOEASの普及状況(平成29年末時点)はこちらをご覧ください。

FOEASの特徴

FOEASは、作物に最適な地下水位を維持することが可能なため、野菜や大豆の高品質化と増収に役立てることが可能です。

◉水管理が容易(暗渠排水で湿害を、地下灌漑で干ばつを防止)
◉長期使用が可能(もみがら等の暗渠疎水材の腐食が進みにくい)
◉田畑輪換が容易
◉大幅な節水が可能

<< FOEAS導入の注意点 >>

FOEASは全ての水田に適用できる技術ではありません。
導入につきましては、以下の点を理解いただきご検討をお願いいたします。

◉心土層以下が砂地等で降下透水の大きい水田は水位制御が困難
◉畦畔からの漏水や周辺からの浸入水がある水田では、遮水などの対策が必要
◉用水量が不足している地区では新規水源の確保が必要
◉開水路地区においては自然圧パイプライン化による無効放流の防止なども必要

FOEAS導入事例における経済性評価(左)と導入フローチャート(右)

(出典元:農研機構)
※画像をクリックすると拡大します。