九州ベストドレーン協同組合は、地下水位制御システム「FOEAS(フォアス)」の導入に伴う工事(ベストドレーン工法)を行っています。
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ベストドレーン工法

ベストドレーン工法

ベストドレーン01
ベストドレーン02

新たに開発したベストドレーン工法は、まず、FOEASカッターというアーム式ガイド掘削機で、あらかじめ地面を所定の深さに切り裂き、施工ラインとします。 これに沿って、ベストドレーン機により断面拡幅と幹線パイプまたは支線パイプの埋設、疎水材投入を一行程として同時に行います。

従来は下層土に石が混じっていたり、固い土壌の場合には油圧ショベル工法で行っていましたが、この工法では、そういった土壌の場合であっても施工が可能です。 施工深さは最大で90cm、埋設できる最大パイプ径は10cmです。疎水材は2種類を同時に埋設することが可能で、 下段5cmに籾殻、上段25cmに竹炭など、任意の割合で組み合わせることができます。

アーム式ベストドレーン工法

アーム式ベストドレーン01
アーム式ベストドレーン02

ベストドレーン機は重量が約7トンのD3型ブルドーザーを親機としており、輸送する場合にはトレーラーを必要とします。また、橋梁や舗装道路の過重制限、道路通行幅制限等もあり、使用が制限されることがあります。そこで、1ha程度の地区への対応や道路幅等の各種制約条件に対応して開発したのが、アーム式ベストドレーン機です。施工深さの管理では、レーザーシステムを用いており、±3cm以内を確保します。

アーム式補助孔形成装置

アーム式補助孔01
アーム式補助孔02
アーム式補助孔03

FOEASでは用排水の迅速化と圃場全面の地下水位を均一にするため、1m間隔で深さ40cmの位置に補助孔を施工します。従来の弾丸暗渠施工ではトラクタ牽引のサブソイラが用いられていましたが、牽引力や牽引の深さ、施工精度等に問題がありました。そこで開発されたのが、アーム式補助孔形成装置です。

湧水や軟弱地盤でトラクタ施工では近寄れなかった法尻からの施工も容易であり、深さも40cmを確保することができます。また、レーザー光線で管理しており、計画値に対して±3cm以内で施行できます。

サブベストドレーン

サブベストドレーン

アーム式補助孔形成装置は5mまでの施工が限界であり、幹・支線パイプの施工跡が残る時期にしか引けませんが、サブベストドレーンは施工延長の制約がないことから、栽培後においても施工が可能です。